住宅

木造2階建

札幌市

115 m2、
（物置共）

　敷地は手稲山のふもとで裏手（北側）が富丘西公園に接しているから森の風景とつながっているのが素晴らしい。 この風景に向けてデッキテラスを囲むようにＬ型の平面形にまとめた。 別荘的な使い方が基本にあるので構成はシンプルで、1階も２階も大きな吹抜けでひとつにつながった空間になる。 　

　構法はこのところの定番・カラマツ外側断熱工法である。 　新たな試みは、モイスという白色の建材を構造用合板に代えて使ってみること。 　カラマツ一色の構成とは違ったインテリア表現を期待している。 　
　また、目に触れることはないがフラット屋根にゴムシート防水を初めて用いる。 　防水性能３０年保証のノボタンというドイツ製品。 　施工性など木造住宅との適性を検証していきたいと思う。 　
　もうひとつは「建物の低さ」である。 　外観のコンパクト感と内部空間の大きさ感との落差を楽しみにしている。 　オール電化・蓄熱床暖房と薪ストーブの組み合わせは前作・田園コートと同じである。 　背景が紅葉に変わる頃に完成の予定。